宇多田ヒカル「Good Night」のウッウ~が尊い
映画「ペンギン・ハイウェイ」の主題歌、宇多田ヒカルの「Good Night」が良すぎて震えております。
なんですかこの、夏のキラキラしたプールの水面を思い出させるような曲は。
キングダムハーツの「誓い」もめちゃくちゃ良さそうなんですが、こちらのほうをリピート→リピート。
まずAメロの「あぁ~~」。切なげに穏やかなピアノからの「あぁ~~」。
これだけで宇多田ヒカルの世界観に引き込んでしまうってどんだけ。たぶん部屋の一室の情景と君について歌われたものだと思うんですけど、「謎とき」「夢の中」といった冒険や未知の世界を思わせる単語が出てくる。しかもイントロのピアノが夏のそよ風を連想させるんでペンギン・ハイウェイの世界にぴったりハマっている。
そして、きわめつけが「ウッウ~~」。フッフ~かもしれないけど、この際どっちでも良いことです。ウッウ~だけでホコリの舞う様子が想像出来て、なおかつ宇多田ヒカルの尊い歌声が堪能出来る。
二回目のウッウ~も、それだけで久しぶりにアルバムを開く、懐かしい様な心が和らぐような様子が手に取るように見えてくる。
「あぁ~~」と「ウッウ~」だけで、世界観を作ってしまうのが宇多田ヒカル。
そしてBメロ、引き付けるメロディ、重なる言葉。冒険の扉が開かれたことを暗示させる。Cメロは特に盛り上がるわけじゃないんですが、曲調的にそれがピッタリくる。雰囲気的に「Goodbye happines」っぽいかなと思います。
「夢の中に誰も正体しない君」とあるように宇多田ヒカルの曲全体から漂ってくる薄い隔たりがここでも。爽やかな曲でもラブソングでも感じる、仄かな影が堪らない。
主題歌が宇多田ヒカルっていうだけで「ペンギン・ハイウェイ」見たくなるな~。「あぁ~~」と「ウッウ~」聴いてこよう。
- 作者: 森見登美彦,くまおり純
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/11/22
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