「聲の形 」の感想。植野が不器用すぎで担任はクズ

Eテレでやっていた「聲の形 」を見ました。

 

結論からいうと

「植野、もうちょっと上手くやれ」

「担任、クズすぎる」

aikoの曲が最後まで流れててよかった」

という感想をもちました。

 

子ども時代の未熟さに翻弄された先

主人公の将也は小学校時代に行った己の愚行さに翻弄されています。いじめた側がいじめられる側になって「痛み」を知るってパターンなんですが、牙を抜かれたライオンみたいになった様子が印象的でした。

 

初めは罪滅ぼし的な意味で硝子に近づくんですが、それが次第に恋に変わるという視点でも甘酢っぱい青春ラブストーリーとして秀逸な作品だと思います。

未知の存在を否定していた過去から、どんな存在でも肯定できる現在への繋がりが良かった。

 

植野と担任に思うこと

植野は明らかに将也のことが好き。でも、将也には気付かれてないし逆に途中で嫌われてしまう。切ないですねー素直になれない女ごころ。たぶん植野は駆け引き出来ないタイプなんでしょう。といっても関係が壊れるのが恐くて「好き」だともいえない。

その結果硝子に辛くたってしまう。「もっと上手くやれないかなぁ」ともどかしさを感じました。といっても、実際この手のタイプは近くにいると、こちらの弱さを見逃してくれないので勘弁。出来るだけ近づきたくないです。

 

あとは、担任!

ホントクズ。この担任が配慮や対処してくれてればいじめは起こらなかったでしょうね~。硝子が音読するあたりでは、担任の意地の悪さが露骨に出てました。

マンガでは担任にも成長が見られる描写があって少し救われる。

 

でも、あんな感じの先生は珍しくない気もします。事なかれ主義でいじめに気づいてても対処しないっていう。

 

Eテレに感謝したい、エンドロールをきちんと流してくれたこと

ちゃんとaikoが流れて良かったです。

民放ではエンドロールはカットする場合が多いですが、そこはEテレでした。エンドロール込みの映画ですからね~。

 

恋をしたのは(通常仕様盤)

恋をしたのは(通常仕様盤)

 

 

まとめ:聲の形は本当の良作だった

評判の良いアニメ映画でも途中で飽きてしまう事がままあったんですが、「聲の形 」は最後までマジで飽きませんでした。

描写は丁寧だけど、こちらの想像に任せるところもあったり、ストーリーに合ったbgmが挿入されていたりと工夫が満載。こりゃ、面白いわと久しぶりにくぎ付けになった作品でした。