逃げた、その先にあるもの

この時期になると「いじめられて苦しくて死ぬくらいなら、学校休んじゃえ」との意見を聞きます。Eテレで去年あたりから#8月31日の夜に。という番組を見かけるようになりました(画期的な試みだけど、感傷を煽ってしまうのではとの不安も感じますが)

 

イジメられた中学時代

今から20年前、中学時代の私はイジメられていました。

気の強い女子グループのうちの1人が率先して、聞こえるように悪口を言ったり、嫌なあだ名をつけられたり、いちいちイチャモンをつけてきたり、同じくイジメられてるっぽい男子とペアにさせられたり。未だにその子の名前も顔もありありと思いだせるくらい、苦しくてどうしようもない時間でした。

 

その後は不登校

もう「死んじゃおうか」と考えていた矢先、ガタガタっと体調が崩れてほぼドクターストップのような形で不登校になりました。不登校と言っても教室には入らないけど、別の教室で勉強しているスタイルです。

「助かったー」と思いましたよ。「体ありがとう」とも。あのまま体調が崩れなかったら本当にどうなっていたかわからないです。

体調が崩れたから親に「学校いかない」ってことも伝えられたし、何にもなかったら言えなかったです。「イジメられてるから行きたくない」って。

 

逃げるのも勇気がいる

苦しい状況から「逃げる」っていうのも勇気が必要です。イジメに立ち向かうくらい。

だから「逃げよう、周りに相談しよう」って言われたって言えないし、逃げられない場合も多い。だってキッチンで忙しそうにご飯を用意している母親にいきなり「イジメられてるんだ……」なんて言えないでしょう。日常生活の中になかなかそういう話題って切りだしにくい。

私自身も、未だに苦しい状況にいる子にどうアドバイスしていいのか分かりません。「勇気を出して親(先生)に言ってみて」なのか「嫌なことは嫌って言っていいんだよ」なのか。

 

逃げた私はこうなった

人生は、生きていくのは、大変です。想定外のハプニングもあるし、行き詰まることもある。でも、イジメられてる時よりは今、ずっと良い状況。節約生活のうえ仕事の不安もあるけど。

子どものうちは「行きたくない」って思っても、周囲の大人に了解を取らなくちゃいけない。クラスという狭い水槽に入れられる。学校に通っている限り自由はあるようでほとんどない。

 

大人になったら自分で決断出来て、自分で実行すれば良いだけです。

「嫌だな」と思ったら行かなくても良いんだから!(そうでもない、という反論ももちろんあるだろうけど)

 

逃げたあとに「楽しいことがあるよ!」と声を大にしていえるほどでもないけど、大好きな音楽に出会えたり、おいしいご飯を食べられたり、そういう瞬間が訪れる。

 

逃げたアナタ、逃げようと思っているアナタはものすごく勇気があるよ!

 

※今の私はDA PAMPの「U.S.A」で夏を満喫してます。